DSpace DSpace English
 

長崎県立大学学術リポジトリ >
東アジア評論 >
第7号 >

このアイテムの引用には次の識別子を使用してください: http://hdl.handle.net/10561/1158

タイトル: 日本の若年層のトランス脂肪酸摂取量の推計
タイトル(別表記): Estimation of Intake of Trans Fatty Acids among the Younger Age Group
著者名: 吉澤, 和子
金子, 聰
石見, 百江
著者名(別表記): YOSHIZAWA, Kazuko
KANEKO, Satoshi
IWAMI, Momoe
発行日: 2015年3月31日
出版者: 長崎県立大学東アジア研究所
雑誌名: 東アジア評論
号: 7
開始ページ: 21
終了ページ: 27
ISSN: 1883-6712
抄録: トランス脂肪酸は健康への悪影響があることが報告されており、WHOはトランス脂肪酸の摂取量は総エネルギー摂取量の1%未満が望ましいと勧告した。諸外国では深刻さを増す心臓疾患への対応策として、トランス脂肪酸の含有量表示を義務化する動きが広がっている。日本においては栄養表示の義務化はなく、日本人の平均的なトランス脂肪酸の摂取量ならば健康への影響はないとされているが、若年層の摂取量が多いといわれている。本研究は若年層のトランス脂肪酸摂取量の把握を目的とした。2011年8月、都市部の高校に通う女子高校生1~3年生350名に対してインフォームドコンセントを行い186名から調査票を回収した(回収率53%)。統計解析には1300~4000kcalの範囲にある145人のデータを用いた。トランス脂肪酸および総エネルギー摂取状況の把握には2つの自記記入式食物摂取頻度調査票(FFQ)を用い、調査票は留置き法により回収した。主な結果として、1人1日当たりのトランス脂肪酸摂取量エネルギー比率の平均値は0.38%となった。Michaらの系統レビューによる日本人の20歳以上のトランス脂肪酸摂取量エネルギー比率の推計値は0.75-0.99%より低かった。低い理由として、ファストフードに含まれているトランス脂肪酸含有量が低かったが、米国の栄養表示義務化により米国企業が日本において自主的に含有量の低い油を使用している可能性が大きいと考えられる。またFFQにある食品の摂取頻度が低いことなども考えられる。トランス脂肪酸摂取量が1%を超える者は少なかったが、予防医学の観点を踏まえて、他国のように日本もトランス脂肪酸の栄養表示を行うことが望ましい。
キーワード: トランス脂肪酸
若年層
食物摂取頻度調査票
FFQ
URI: http://hdl.handle.net/10561/1158
出現コレクション:第7号

このアイテムのファイル:

ファイル 記述 サイズフォーマット
v7p21_yoshizawa.pdf110.15 kBAdobe PDF見る/開く

このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。

 

長崎県立大学附属図書館