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タイトル: 長崎県の潜伏キリシタン関連遺産の世界遺産登録を見据えた国際行政施策の比較研究
著者名: 奥山, 忠裕
著者名(別表記): OKUYAMA, Tadahiro
発行日: 2019年3月31日
出版者: 長崎県立大学
雑誌名: 学長裁量研究成果報告書
巻: 平成30年度
号: 佐世保校
開始ページ: 51
終了ページ: 54
抄録:  世界遺産の推進に関する調・研究を行った。調査対象地は、マカオである。マカオ市内では長崎県と同様に複数の遺産から構成される世界遺産が登録されている。現地調査では,これらの遺産について、活用と保全の状況を現地の文化財課からヒアリングを行った。まず、遺産の保全は各施設の管理者に任されており、住民協力という視点はあまりみられなかった。  これは、遺産の多くが宗教系の施設であるためである。活用という観点では、観光の中心的なルートの近辺にある施設の周囲は、多くの観光客でにぎわっているものの、ルート外の施設ではあまり訪問客がみられなかった。その理由のひとつは、それら施設への標識などの案内がなく、ガイドを通じた観光案内がない限り、個人客が行き難いためである。  マカオ市では、この点、主要な観光ルート上は無料のwifiがあるものの、ルート外にはないため、観光客を逃している点が弱みと考えられる。結論として、主要ルート外の遺産への認知度が低い点が課題である。近年、観光客増加に伴いマカオ歴史地区周辺を中心に住民の参加、行政との協議の場も少しづつ増加傾向にあるが、市民への認知度の低さ、行政(マカオ文化局)の透明性の低さが課題となっていることがわかった。
キーワード: 世界遺産
協働
保全・活用
URI: http://hdl.handle.net/10561/1560
出現コレクション:H30 佐世保校

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