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http://hdl.handle.net/10561/1805
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タイトル: | 「社会的ハイリスク妊婦」の概念分析 |
タイトル(別表記): | Social High-risk Pregnant Women: A Concept Analysis |
著者名: | 新田, 祥子 |
著者名(別表記): | NITTA, Sachiko |
発行日: | 2022年3月 |
出版者: | 長崎県立大学 |
雑誌名: | 長崎県立大学看護栄養学部紀要 |
巻: | 20 |
開始ページ: | 1 |
終了ページ: | 8 |
ISSN: | 18841759 |
抄録: | 本研究は、「社会的ハイリスク妊婦」の概念を検討し、社会的ハイリスク妊婦への支援に関する示唆を得ることを目的とした。
日本語文献は、医学中央雑誌Web およびCiNii、英語文献は、Pubmed とCINAHL を用いて検索を行った。検索キーワードは、
social high-risk、pregnant women、pregnant, peripartum period とした。最終的に、日本語文献34 件,英語文献4 件の計38 件を分析
対象とした。分析方法は、Rodgers(2000)の概念分析の方法を用いた。
日本においては,法的根拠に基づいた定義はなく、明確な定義が存在しなかった。
2つの属性【妊婦・胎児のWell-being を害する状態】【妊婦の孤立】、3つの先行要件【養育する力】【他者からの影響】【複数要因の
重なり】、4つの帰結【産婦・胎児の安全の阻害】【児のwell-being の阻害】【世代間伝播】【妊婦への支援】が抽出された。代用語に「心
理社会的ハイリスク妊婦」「社会的ハイリスク母体」が抽出され、関連概念として「特定妊婦」が抽出された。分析の結果、社会的ハイ
リスク妊婦とは、「妊婦・胎児のWell-being を阻害する状態であり、妊婦の孤立が生じる状態」と再定義した。
本概念分析は、社会的ハイリスク妊婦の本質をとらえることの基盤となるといえる。また、社会的ハイリスク妊婦の先行要件は、複
合的に存在することから、妊婦に合わせた個別性のある介入が求められることが明らかとなった。加えて、妊婦の養育歴を含めた影響要
因が、次世代の子どものwell-being にも世代間伝播することから、社会的ハイリスク妊婦への支援は、子どもを含めた健康問題の連鎖を
断つ介入として必要であることが明らかとなった。 |
キーワード: | 社会的ハイリスク 妊婦 周産期 概念分析 |
URI: | http://hdl.handle.net/10561/1805 |
出現コレクション: | 第20巻
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