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http://hdl.handle.net/10561/1812
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タイトル: | がんと共に生きる長崎原爆被爆高齢者の健康観 - ライフストーリー・インタビューから - |
タイトル(別表記): | Health perspectives of Nagasaki elderly atomic bomb survivor living with cancer - From the life story interview - |
著者名: | 吉田, 恵理子 |
著者名(別表記): | YOSHIDA, Eriko |
発行日: | 2022年3月 |
出版者: | 長崎県立大学 |
雑誌名: | 長崎県立大学看護栄養学部紀要 |
巻: | 20 |
開始ページ: | 75 |
終了ページ: | 81 |
ISSN: | 18841759 |
抄録: | 本研究の目的は、A 氏の語るライフストーリーから、がんを持ちながら生きる長崎原爆被爆高齢者の「健
康観」を明らかにすることである。長崎で原爆被爆体験のある高齢者で、がんを持ちながら生活している
A 氏を研究参加者とした。結果、A 氏のライフストーリーで語られた「健康観」のアウトラインは【感情
を凍結させることで正常を保つ】【がんに対する拭えない予期不安】【子や孫への健康への影響を心配する】
【原爆で死ななかった意味を問いながら生きる】の4 つで構成された。またA 氏のライフストーリーの中
で一貫して語られていた「健康観」のテーマは、『生かされながら生きる』であった。A 氏の「健康観」は、
被爆といったあまりにも衝撃的な出来事から、【感情を凍結させることで正常を保つ】といった防衛機能を
働かせる中で、放射線の影響による【がんに対する拭えない予期不安】【子や孫への健康への影響を心配す
る】ことを体験しながら、【原爆で死ななかった意味を問いながら生きる】といった、生きる意味の問いに
つながるものであったことが示唆された。そして、それらは一貫して『生かされながら生きる』というこ
とを軸に意味づけられていたと考える。 |
キーワード: | 健康観 長崎原爆被爆者 高齢者 がん ライフストーリー |
URI: | http://hdl.handle.net/10561/1812 |
出現コレクション: | 第20巻
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