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http://hdl.handle.net/10561/1885
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タイトル: | 「中井正一の思想と美:芸術/媒介/技術」 |
タイトル(別表記): | La pensée de Nakaï et la beauté : art / médiation/ technologie |
著者名: | 門部, 昌志 |
著者名(別表記): | MOMBE, Masashi |
発行日: | 2022年12月22日 |
出版者: | 長崎県立大学 |
雑誌名: | 研究紀要 |
号: | 7 |
開始ページ: | 23 |
終了ページ: | 27 |
ISSN: | 2432616X |
抄録: | 1935年、中井は『思想』に「Subjektの問題」を発表している。この論文で中井は、語源を含めて、三つの歴史的時期にそって、Subjekt という語の異なる意味を区別した。基体としての主体、観察者としての主観、そして実践的主体性ないし弁証法的主体性である。次に「芸術に於ける媒介の問題」(1947年)において中井は、芸術が主体的なものと客体的なものの間の媒介になると考えた。主体的なものと客体的なものの意味は各時代によって異なるため、芸術における媒介も時代によって異なる。本稿では古代と近代における芸術の媒介、形而上学的媒介と認識範疇的媒介を確認する。近代哲学において精神現象は知情意の三つのものとして考えられた。三分説の基礎たる自己の意識が不確かになったことから、三分説並びにそれに基づく芸術学は動揺する。実体論的な知情意の三分説に対して、射影としての意識が構想される。ここで、直接射影、上部射影、基礎射影という新たな三分説が唱えられる。基礎射影の芸術的製作機構として映画を考えることができる。 |
キーワード: | 媒介 射影 |
URI: | http://hdl.handle.net/10561/1885 |
出現コレクション: | 第7号
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