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http://hdl.handle.net/10561/2062
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タイトル: | 長崎の高齢被爆者が語る結言(ゆいごん)~あのころ子どもだった私が見たくらしと健康~ |
著者名: | 吉田, 恵理子 永峯, 卓哉 |
著者名(別表記): | YOSHIDA, Eriko NAGAMINE, Takuya |
発行日: | 2024年3月 |
出版者: | 長崎県立大学 |
雑誌名: | 学長裁量研究成果報告書 |
巻: | 令和5年度 |
号: | シーボルト校 |
開始ページ: | 1 |
終了ページ: | 8 |
抄録: | 長崎原爆被爆高齢者が孫世代の看護学生に語るライフストーリーから高齢被爆者の体験を明らかにすることを目的とした。高齢被爆者7名にインタビューを実施した。うち2名の高齢被爆者が被爆体験を語る意味の分析結果を報告する。高齢被爆者が体験を語る意味は【社会情勢への危機感】【愛と平和の希求】【次世代への伝承役割の自覚】【逃れられない被爆時の記憶を踏まえた語りによる自らの人生への意味づけ】であった。原爆被爆高齢者は、戦争や犯罪、自殺といった現代社会が抱える様々な問題に対し【社会情勢への危機感】を覚え、その状況を生み出しているのは人と人の関係性の欠如が理由であり、平和だけ追い求めても駄目だと考え【愛と平和の希求】をしていた。そして、被曝体験をしたからこそ語れるのだ、伝えることは義務だという【次世代への伝承役割の自覚】や、語りを聴いてもらい体験を分かってもらえることによって【逃れられない被爆時の記憶を踏まえた語りによる自らの人生への意味づけ】をすることが被爆体験を語る意味の構造であることが示唆された。 |
キーワード: | 高齢被爆者 健康観 ライフストーリー |
URI: | http://hdl.handle.net/10561/2062 |
出現コレクション: | R5 シーボルト校
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